fl=500mmノータッチ3分
不調のため修理に出していたHD-4モータが戻ってきた。
HD-4は既に生産販売終了。修理は、遊馬製作所さんに依頼。
これで、初代P型赤道儀を再び活用できる。(ノータッチガイドに重宝なのだ)
修理を待つ間に、少し改良。
(自作木製三脚をメーカー純正小型伸縮三脚にしただけ..笑)
真昼のように見えるが、満月下での撮影。
同架したタカハシFS60C屈折鏡筒+0.85レデューサ(fl=300mm)で試写。
満月が明るいため、露光時間を延ばせない。
★M45(ISO400,1分露光)
★M42(ISO400,1分露光)
★二重星団h-χ(ISO400,3分露光)
★同、FC60屈折直焦点(fl=500mm,ISO800,3分露光)
初代P型赤道儀は、自分にとって初めてのメーカー製赤道儀だった。
タカハシがまだ高橋製作所の時代で、板橋の本社工場へ出かけて買い求めた。
居合わせた社長さんが『精度には絶対の自信があるけど(P型にはベアリングが入ってないので)これだけはしないで..』と仰って(ベアリング入りの)わざわざ、5cm用赤道儀で実演してくださった。
それは、【クランプを締めたまま極軸を動かさない】ということ。
精度良く仕上げてあるので、クランプしたまま軸を回すとメタル軸が焼き付く恐れが高いということだった。
(初代P型は、小型赤道儀に極軸望遠鏡を組み込むため、ベアリングを入れられなかったと仰っていた)
また、当時の他社製小型赤道儀は(殆どメタル軸受けのみでベアリング無しだった)、クランプ締めたまま軸を無理に動かしても焼き付かないのが不思議。とも仰っていた。
(つまり、メタル軸受けの精度には目をつぶり、微妙なガタで逃げている?ということらしい)
この初代P型は、↓のように思い入れがある赤道儀だ。
・1983年のジャワ日食に海外渡航(この小型赤道儀に屈折3本を同架させた)
・銀塩時代の追尾撮影に重宝した(ペンタックス67同架ノータッチ30分の記録がある)
・ヘールボップ彗星(300mm望遠、20分?ノータッチの記録がある)
銀塩からデジタルへ移行するにつれ、機材が増えるにつれ、何となく使わなくなってしまった。
しかし、デジタル時代に入り、小型かつ高精度、ノータッチガイド可能ということで、再び復活した。
実は、自分のデジタル突入期に中古で初代ペンタックス75赤道儀を入手した。
追尾精度はほぼ互角なのだが、グリス硬化しているらしく、厳冬期の追尾が不能なのと、極軸望遠鏡が覗きづらいなどの点で、初代P型に一歩及ばない気がする。
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