コマコレ無し(月齢8.7)と有り(月齢10.8)
上画像(コマコレ無し)と下画像(コマコレ有り)のそれぞれ月面中央部分と周縁部分を比べると、中央部はほぼ互角だがコマコレ無しの周縁部はピント甘いのが分かる。
↓同上、別処理↓
反射望遠鏡の利点は低コストと色収差が無く中央部の切れが良好なこと。ただ、視野中央部を外れるとコマ収差等が顕著になる。その周辺収差を軽減させるのがコマコレクター。惑星拡大撮影など写野の中央しか使わないなら、F値が大きい長焦点ならコマコレ不要と言えるが、直焦点で月が画面いっぱいになる場合は使った方が良さそうだ。
もっとも、口径比F4の短焦点反射を月面撮影に使うには無理があり、やはりF値明るい短焦点反射はDeepSkyObject(DSO)がふさわしいと思う。DSOにはF値がもっと明るく周囲までシャープなカタディオトリップ系が最適だろうが、ぐんと高価格になってしまう。また、SDレンズを使った高級屈折鏡筒は諸収差がよく抑えられ周囲までシャープな結像で、しかも強くぶつけない限り光軸狂わず(なので修正ネジ付いてない)、カビ発生等に気を付けるだけで取扱いし易いが口径の割に超高価なのがネック。(国産15cmアポクロマートは乗用車価格並み)
【データ上】月齢8.7/2018年6月22日22時7分(1/1000sec,75%)/LumixG7(ISO800,4K,MP4,30fps,30秒間)/BKP200(fl=800)/ADVX赤道儀@自宅前
【データ下2枚】月齢10.8/2018年6月24日22時44分(1/1300sec,38%)/LumixG7(ISO800,4K,MP4,30fps,25秒間)/BKP200+コマコレ(fl=800mm)/ADVX赤道儀@自宅前





| 固定リンク
「天文・星空」カテゴリの記事
- 12/30太陽Hα&可視光像(2022.12.30)
- 大晦日今年最後の太陽Hα像(2022.12.31)
- 年賀2023癸卯(2023.01.01)
- 実写版>正月の星空案内(2023.01.01)
- 監視カメラで流星キャッチ総集編1(2023.01.02)
コメント