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2022年1月 4日 (火)

返り討ち(C/2021A1)

正月3日に近日点通過したレナード彗星は地球からも遠ざかる一方となったが、先月初め頃(地球最接近までの頃)は明け方の東空で観察できたが、下旬頃からは夕方の南西空に姿を(写真画像では)見事な姿を見せ、話題になった。以下は、先月12/21夕刻南西低空の↓レナード彗星↓(白黒反転)

南西低空に雲があり、その影響で背景ムラが酷く、白黒反転にすることで多少緩和できるかな?と思ったが、甘かった。
↓同(白黒ポジ)↓


これも酷い。画像も荒れ気味で、分かれた尾の描写も宜しくない。
↓同(カラー、ポジ)↓

さらに酷い。色がある分だけ汚く感じる。
↓スタック直後の元画像(カラー、ポジ)↓

無理な処理をしなければこんな感じになるが、彗星頭部しか分からない画になってしまう。
以下はスタック枚数を20枚に減らした↓レナード彗星↓(白黒反転)

スタック枚数が多い分だけ雲の影響が大きいのか?と考え、半分以下の20枚にしたもの
↓同(白黒ポジ)↓

背景ムラは少し改善した気はするが、尾の詳細も薄れてしまった。
↓同(カラー、ポジ)↓

実は、この画像処理時に尾が複数本あり捻じれたようになっているらしいことに気付き、何とか表出しようといろいろ処理を試してみたが、いずれもあまり芳しくなく満足できないでいる。リベンジをかけた今回も返り討ちに合った基部だ。
【データ】2021年12月21日17時43分〜(8〜20秒43枚彗星基準)/EOSkissM(HKIR,ISO1250〜1600,RAW-TIF)/WO-Star71(fl=350mm)/ADVX赤道儀@自宅星見台HANA
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<龍吉>!(^^)!=今回のような事例では(不本意ながら)画像処理スキルの必要性を痛切に感じる。(^_-)-☆
<はな>=^_^=天体写真=基本は科学写真と思うので芸術性は二の次三の次にしたいが、処理技術も必要だニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U「背景ムラ」を無理に打ち消そうとして、まさに返り討ちに遭ってしまったワン▽・。・▽


(NSK)星空雑記簿交叉足跡はなの隠れ家はなとソラのWeb天文台

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